入浴の際に欠かせない必須アイテムのシャンプー。
あなたはどのようなシャンプーを選んで使っていますか?
CMで芸能人が宣伝しているのものをなんとなく選んだり、とりあえず安いものを使っている人もいるでしょう。
実は、シャンプーには大きく分けて3種類があり、それぞれ特徴が異なるため、自分に合ったものを使うことが何よりも大切です。
髪や頭皮に何らかの問題がある人は、もしかすると使っているシャンプーが合っていないのかもしれません。
そんなわけて今回は、シャンプーの種類や選び方についてお伝えしていきます。
シャンプーの主な3種類
シャンプーの種類をどうやって分けているかというと、成分として含まれる界面活性剤にあります。
界面活性剤は汚れを落とす働きをしているもので、ほとんどのシャンプーの成分表示で2番目あたりに書かれています。(1番目は水)。
そして、この界面活性剤の成分が何なのかによって、シャンプーは大きく3種類に分けることができます。
3種類のシャンプーについてそれぞれ見ていきましょう。
①アミノ酸系シャンプー
出典:chapup.jp
- ココイル○○
- ラウロイル○○
- ○○ベタイン
アミノ酸系シャンプーは、その名のとおりアミノ酸の界面活性剤が主成分となっているシャンプーです。
アミノ酸は人の身体をつくっている成分であるため、アミノ酸系シャンプーは頭皮や髪との相性がとてもよい点に注目です。
必要な油分まで落とすことなく、頭皮をやさしく洗うことができます。
このような性質により、アミノ酸系シャンプーはほとんどの人にとって理想のシャンプーとなります。
欠点は、アミノ酸の成分が高価なため、他のシャンプーと比較して価格が高いことです。
②高級アルコール系シャンプー
[surfing_su_box_ex title="高級アルコール系シャンプーに含まれる界面活性剤" box_color="#FF69B4"]- ラウリル硫酸○○
- ラウレス硫酸○○
高級アルコール系シャンプーは最も一般的なシャンプーで、市販で売られているシャンプーの多くがあてはまります。
非常に泡立ちがよく洗浄力が高いのが特徴です。洗い上がりもスッキリします。
しかし、大きな問題として、洗浄力が高すぎるあまり、必要な皮脂までも洗い流してしまいがちです。
また、ラウリル系やラウレス系の成分は頭皮や髪にもあまりよくありません。
よほどの脂性肌の人や、ワックスなど整髪料をベタベタに付けた日であれば向いているかもしれませんが、毎日使うシャンプーとして相性がいい人は少ないです。
「高級」とつきますが、これはアルコールに炭素がたくさん含まれていることを意味しており、シャンプーとしてのグレードが高いわけではありません。
価格も高級どころか安く、3種類のシャンプーの中で最も安いです。
③石けん系シャンプー
[surfing_su_box_ex title="石けん系シャンプーに含まれる界面活性剤" box_color="#FF69B4"]- 石けん○○
- 脂肪酸○○
石けん系シャンプーは、昔から使われているタイプのシャンプーです。
体を洗うための石けんと同じような成分を使っていると考えればわかりやすいでしょう。
天然素材のため安全性が高く、環境にもやさしいのが特徴です。
価格もアミノ酸系シャンプーほど高くありません。
ただし、洗浄力はかなり高く、とくに皮脂の除去に関しては高級アルコール系をも上回るほどです。
洗い上がりに髪がゴワついたりきしんだりしやすいのも注意点です。
その他のシャンプーの種類に関わること
ご紹介してきたように、シャンプーは含まれる界面活性剤によって大きく3つに分けることができます。
そして、界面活性剤以外のことでシャンプーはさらに細かく分けることができます。
その中でも、とくに知っておきたい2項目について見ておきましょう。
性質(弱酸性かアルカリ性か)
シャンプーを性質で分けると、酸性とアルカリ性の2つに分類することができます。
アミノ酸系シャンプーは弱酸性、石けん系シャンプーはアルカリ性と決まっています。
高級アルコール系シャンプーのみ、酸性とアルカリ性の両方が存在します。
なので、弱酸性とアルカリ性の特性について簡単に知っておくといいでしょう。
[surfing_su_box_ex title="弱酸性シャンプーの特性" box_color="#FF4500"]皮膚は弱酸性で保たれているため、弱酸性のシャンプーは肌になじみやすいです。
肌に刺激をあまりあたえず、やさしく洗いあげることができます。
[/surfing_su_box_ex] [surfing_su_box_ex title="アルカリ性シャンプーの特性" box_color="#4169E1"]アルカリ性のシャンプーは弱酸性の皮膚と反対の性質なため、毛穴につまった皮脂までもきれいに取り除くことができます。
ただし、皮脂を必要以上に取りすぎてしまって頭皮の乾燥を招いてしまう可能性があります。
[/surfing_su_box_ex]高級アルコール系シャンプーは含まれる成分によってもともと洗浄力が高いため、性質は弱酸性を選ぶ方が適切なことが多いです。
シリコン入りか?ノンシリコンか?
最近はノンシリコンという言葉をよく目にするようになりましたが、このシリコンの有無もシャンプーに大きく関係しています。
シリコン入りとノンシリコンの違いについて見ていきましょう。
[surfing_su_box_ex title="シリコン入りシャンプーの特徴" box_color="#FF69B4"]シリコン入りのシャンプーを使うと、シリコンが髪の表面をコーティングしてくれるため、外部からの刺激から髪を守ることができます。
その結果、とてもサラサラでなめらかな髪を手に入れることができます。
反面、頭皮や髪の表面をコーティングすることで、美容液や育毛剤などが浸透しにくくなるというデメリットがあります。
また、シリコンが頭皮に残ってしまうとよくないので、念入りにすすいであげる必要があります。
[/surfing_su_box_ex] [surfing_su_box_ex title="ノンシリコンシャンプーの特徴" box_color="#FF69B4"]ノンシリコンシャンプーの性質は、シリコン入りのシャンプーとは正反対です。
頭皮や髪の表面をシリコンがコーティングしないため、美容液や育毛剤の浸透を妨げることはありません。
一方で、髪がゴワついたりキシキシしてしまう場合もあります。
ナチュラル感は出しやすいですが、サラサラの髪にはなりにくくなってしまいます。
[/surfing_su_box_ex]このように、シリコン入りとノンシリコンのシャンプーではそれぞれメリットとデメリットがあります。
最近はノンシリコンシャンプーが人気で流行っていますが、必ずしもノンシリコンシャンプーを選ぶのが正解とは限りません。
シリコンの特性を知り、自分に合ったものを選んでいきましょう。
自分に合ったシャンプーの種類の選び方
シャンプーの種類についてお伝えしてきましたが、それでは各シャンプーはどのようなタイプの人に向いているのでしょうか。
ここからは、体質やお悩み、目的ごとに最適なシャンプーの選び方についてお伝えしていきます。
乾燥が気になるなら
乾燥を改善したいのであれば、皮脂を洗いすぎないアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
今まで高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーを使っていた方は、1度アミノ酸系シャンプーを試してみてはどうでしょうか。
シャンプーを変えるだけで、肌トラブルが改善した人も多くいます。
もしどうしても高級アルコール系シャンプーを使う場合は、アルカリ性ではなく低刺激な弱酸性のものを選ぶのがいいでしょう。
敏感肌がアレルギーが気になるなら
敏感肌やアレルギー肌にも、皮膚にやさしいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
他には、天然成分でできた石けん系シャンプーが合うこともあります。
なので、アミノ酸系シャンプーがどうも合わないようなら石けんシャンプーを試してみるといいでしょう。
皮脂をしっかり落としたいなら
皮脂が多く分泌されるオイリー肌の体質の人であれば、洗浄力が強い高級アルコール系シャンプーか石けん系シャンプーがピッタリです。
しかし、オイリー肌だと思っている人のなかには、肌の乾燥が原因で皮脂が過剰に分泌されるインナードライな人も多くいるので注意が必要です。
インナードライなのに、洗浄力が高いシャンプーを使ってしまうと症状が悪化してしまいます。
とくに女性は皮脂の量はもともと少ないため、洗浄力の高いシャンプーが合う人は少ないです。
皮脂が気になるのであれば、まずは洗浄力が弱めのアミノ酸系シャンプーで洗って様子を見てみましょう。
そして、本物のオイリー体質だと判断したら、高級アルコール系シャンプーか石けん系シャンプーを使っていきましょう。
サラサラな髪になりたいなら
CMの女優さんのようなサラッとした髪になりたいなら、シリコン入りのシャンプーがおすすめです。
あわせて、アミノ酸系シャンプーのような弱酸性のものを選びましょう。
アルカリ性のシャンプーだと髪がゴワゴワになる可能性があるので注意が必要です。
ヘア美容液や育毛剤を使用中なら
美容液や育毛剤を使ってヘアケアをしている方は、液の浸透を妨げないノンシリコンシャンプーが最適です。
ノンシリコンシャンプーだと髪が刺激を受けやすくなるので、使うシャンプーの種類はアミノ酸系が理想です。
アミノ酸系シャンプーを選ぶときの注意点
「私は乾燥肌だからアミノ酸系シャンプーに切り替えてみようかな」と考えている人は、1つ注意してほしい点があります。
それは、「アミノ酸系シャンプー」と「アミノ酸入りのシャンプー」は別物であるということです。
先にご説明したように、アミノ酸系シャンプーは界面活性剤の主成分がアミノ酸のシャンプーを指します。
ただアミノ酸が入っているだけでは、アミノ酸系シャンプーとは呼べないのです。
実際、アミノ酸入りの高級アルコール系シャンプーも市販されているので、アミノ酸系シャンプーを買うつもりが高級アルコール系シャンプーを買ってしまった、という人が少なくありません。
アミノ酸系シャンプーを購入する場合は、シャンプーの成分表示を見て「ココイル」「ラウロイル」という言葉が含まれていることを確認しましょう。
間違っても、アミノ酸という言葉が容器に書いてあるだけで、アミノ酸系シャンプーだと判断しないようにしてください。
2種類以上のシャンプーを使い分けるのもおすすめ
使うシャンプーは1つに決める人が多いようですが、必ずしも使うシャンプーは1つに決めてしまわなくても大丈夫です。
2種類以上のシャンプーを持っておき、以下のように日ごとの頭皮の状態や目的に合わせてシャンプーを使い分けるのもおすすめです。
- 普段はアミノ酸系シャンプーを使い、髪がベタついている日や整髪料をたくさん使った日は石けん系または高級アルコール系シャンプーを使う
- 髪のダメージが気になるときは、髪の補強ができるシリコン入りシャンプーを使う
とくに女性はホルモンの関係で頭皮や髪の状態が変化しやすいので、複数のシャンプーを使い分けることは効果的ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
普段の生活で何気なく使っているシャンプーにもさまざまな種類があり、それぞれ違った特徴を持っています。
今回を機会に使うシャンプーを見直してみてはどうでしょうか。
自分の頭皮や髪と相性がいいシャンプーを使い続ければ、健康的で美しく髪をいつまでもキープすることができますよ。
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