増えた体重や脂肪を落とすためにダイエットを始めたものの、思うように痩せない…。
そんな苦い経験をしたことがある人も多いでしょう。
ネット上にはさまざまなダイエット方法が紹介されています。
どれも「痩せる!」と書かれているものを実践しているのに、痩せないと落ち込みますよね。
ですが、ダイエットして痩せないのにはそれなりの原因があるのです。
今回は、痩せない原因と無理なく痩せるための改善方法をお伝えしていきます。
「食事・運動・睡眠・心」4つの基本
ダイエットを成功させるためには、食事・運動・睡眠・心(気持ち)の4つの要素が必要です。
栄養バランスの整った食事、定期的におこなう適度な運動、良質な睡眠、そしてがんばりすぎない心。
ダイエットというと食事と運動にばかり注目されがちですが、睡眠と心も忘れてはいけません。
例えば睡眠が欠けていたら日中の判断力が落ちて、運動をサボる、無意識に高カロリーの食事をとってしまうなどがありえます。
心に関しては、我慢し続けることがか逆にストレスになり、そのストレスにたえきれず暴飲暴食に走ってしまうことだってあるのです。
目標体重まで痩せたいのなら、食事と運動にくわえ、睡眠の質やダイエットに向かう気持ちもトータルで考えましょう。
ダイエットで痩せない原因は7つ
すでにお伝えしたように、痩せるためには4つの基本をおさえることが欠かせません。
逆にいうと、ダイエットしても痩せられないのは4つの基本がおさえられていないからともいえます。
ですが、4つの基本だけでは大ざっぱすぎて、自分には何が悪いのかわかりませんよね。
そこで、自分の失敗点を知るためにより具体的に痩せられない原因を7つをお伝えします。
あなたが当てはまっているものはどれでしょうか?
①食事制限しかやっていない
ダイエットといえば食事制限をする人が多いですよね。
確かに食管管理はダイエットの基本中の基本です。
しかし、「食事制限をして摂取カロリーを減らせばいいや」という考えになり、食事制限だけのダイエットをしている人は失敗してしまいやすいです。
摂取カロリーを減らしたとしても、1日に使うエネルギーも自然と減っていくため結局マイナスにはなりません。
また、極端な食事制限によって好きなものが食べられないというストレスがたまりやすいのもダイエットが続かない原因です。
②偏食になっている
食事制限にも関係しますが、痩せる食べ物ばかりを求めて栄養バランスが崩れるのも問題です。
野菜だけをひたすら食べ続け、たんぱく質や炭水化物を食べなければ体重は落ちやすくなります。
しかし、痩せた後にたんぱく質や炭水化物を食べたとき、すごい勢いで吸収し始めることになって減った体重以上にリバウンドしやすいのです。
身体はさまざまな栄養素を求めているので、偏食になるとフルパワーが出せず、ダイエットに重要な基礎代謝も落ちてしまう結果になってしまうのです。
③油分・水分を摂っていない
ダイエット中は油分や水分が足りなくなりがちです。
油分は脂質ですが、一切とらないとなると痩せ体質に必須の基礎代力が下がることになって冷えやむくみの原因ともなります。
また、水分は体の中の毒素を出すために必要不可欠で、不足すると体全体の不調につながります。
2つとも体の循環をめぐらせたり、痩せる体内環境をつくるために重要なものなのです。
④間違った運動をしている
運動はハードであればあるほどいいと思っていませんか?
1人1人体重や体質、筋肉量が違うため、運動の強度も違ってきます。
まったくの初心者がハードな運動をすると体を痛めやすいうえに長続きしません。
ときには「今日はハードな運動をしたからいっぱい食べてもいいや」という甘えの原因になってしまうこともあります。
⑤朝までぐっすり眠れていない
日本人は外国人ほど睡眠の質にこだわる人が少ないのをご存知でしょうか。
実際に、朝まで1度も目を覚ますことなくぐっすり眠れるという人は少ないです。
その積み重ねが身体の不調を引き起こし、判断力や意志力が低下してダイエットもうまくいきません。
記憶になくても起きていることもあるため、睡眠アプリなどで自分の睡眠の質を確認することをおすすめします。
⑥デブ脳ができあがっている
デブ脳というのは「私はどうせ太っている」「食べたら太る」「ダイエットは辛いもの」と無意識に考えてしまっている脳のことです。
その考えが自分自身を苦しめ、ダイエットをさらに辛いものにしているということを忘れてはいけません。
「食べない」と周りに言いつつ影で食べてしまうのもデブ脳であることが関係しています。
ダイエット=辛いと認識すると本当にそのとおりになってしまい、ダイエットの大敵であるストレスにつながってしまいます。
デブ脳からスリム脳に切り替える工夫が必要です。
⑦女性は基礎代謝が低い体質
そもそも論になってしまいますが、女性は男性と比べ基礎代謝が低い体質です。
なぜなら女性には妊娠や出産といった大役があり、自分の身体を守るために脂肪がつきやすいからです。
基礎代謝が低いと体重も脂肪もなかなか落ちてくれませんよね。
この事実を心得ていないと、結果ばかりあせって「これだけやったのに痩せない!」とイライラしてしまいます。
ダイエットで痩せるための改善方法
あなたが痩せない原因は何だったでしょうか?
自分の原因を知ったら、その原因を解決・改善すればOKです。
それでは次からは、ダイエットを成功させて無理なく痩せるための改善方法について見ていきましょう。
栄養バランスの整った食事をする
身体の不調を取り除き、調子を整えるためのビタミン類やミネラルを豊富に含んだ野菜。
脳にエネルギーを送り、活動的にしてくれる炭水化物を含んだお米やパスタ。
身体の組織を作って基礎代謝を上げるたんぱく質を含んだ肉や魚。
これらの栄養バランスが整った食事こそがダイエットに最適の食事なのです。
食べることが不安に感じるなら、白米を玄米に、キャノーラ油をオリーブオイルに変えるなど食事の質を上げる工夫をしましょう。
適度な運動を心がける
普段まったく運動しない人は20分以上のウォーキングから始めてみましょう。
ウォーキングが慣れてきたり、普段から少しでも運動をしている方は、ランニングや筋トレも取り入れて身体の脂肪を燃焼させましょう。
とくに筋トレのような無酸素運動運動を取り入れると、基礎代謝を上げてくれるのでよりいっそう痩せるのが早くなりますよ。
運動するときの最大のポイントは、無理のない範囲で自分に合った適度な運動を取り入れることです。
アスリートじゃない限り「ちょっときついかな」くらいの運動がダイエットには最適なのです。
基礎代謝を上げる
運動量が少ない人は普段から基礎代謝を上げることも意識していきましょう。
基礎代謝を上げるには体温を高めるのが効果的です。
適度な運動はもちろん、湯船につかったり、部屋の温度を調節することも大切です。
また、繰り返しになりますが、ダイエット中でもしっかりと食事をとります。
食事をとると体温が上がり、それにともない基礎代謝も上がります。
基礎代謝を上げる食事は、温かいスープや生姜を使った食べ物などがおすすめです。
しっかり眠れる環境を整える
朝までぐっすり眠るためには、まずはしっかり眠れる環境を整えることから始まります。
ベッドや枕の柔らかさ、色、部屋の温度や湿度も熟睡できるかどうかを左右します。
また、ストレスを抱え過ぎていると眠れないため、ストレス解消の工夫もしましょう。
しっかり眠ることができれば、翌朝スッキリしてダイエットもがんばれますよ。
自分を許してあげる
デブ脳になってしまっている思考は簡単には塗り替えられません。
デブ脳からスリム脳にするためには、まずは自分を許してあげることからです。
「運動できなかった…、、まあそういう日もあるよ」「食べ過ぎた…、、いやこれは必要な栄養をとったんだ!」とひとつずつ思考を変えていきましょう。
間食して罪悪感をおぼえやすい人は「間食は食事で足りない分の栄養補給」と考えるのがおすすめです。
そうやって考えを切り替えることで、間食に選ぶものもナッツ類やゆで卵など、実際にダイエットに最適な食べ物に変わるので不思議です。
ダイエット診断を受けてみる
人それぞれ体質が違えば自分に合ったダイエット方法も違います。
誰かがひとつのダイエット方法で痩せたからといって、自分がおこなっても必ずうまくいくわけではないのです。
自分にピッタリ合ったダイエット方法を知りたいなら、ダイエット診断を受けてみてはどうでしょうか?
ネット上で質問に答えて簡単に診断できるものもあれば、本格的なところでは遺伝子検査をしてくれる会社もあります。
自分に合ったダイエット方法を知ることで、テレビや雑誌で見かける「〇〇で痩せた!」に惑わされることもなくなりますよ。
まとめ
ダイエットを成功させるための基本は「食事・運動・睡眠・心」の4つ。
もし全然痩せないのであれば、この4つの基本のどれかが欠けているということです。
本記事で紹介した痩せない7つの原因も4つの基本のどれかに当てはまっていましたね。
ダイエットは「コレはいい、コレはだめ」というものではなく、総合的に考えることが大切です。
また、女性は基礎代謝が低い体質の人が多いため、長い目で見てゆっくりペースで進めていかないといけません。
ネットなどで紹介される「2週間で5キロ痩せた」なんていう情報をうのみにせず、2ヵ月かけて1キロ、半年かけて3キロというペースでも前に進んでいればいいのです。
自分が痩せない原因を知り、改善・解決させることで健康的に痩せましょう!